不労所得の構築は、仕組み化によって出来上がりますが、その仕組み化の一つとしてマイニングマシーンを作って安定収入を確保しようということが2017から現在に到るまでだいぶ流行しました。
私のところにも、実際そうした投資案件の紹介が多く来ましたが、私はよくわからないものに投資はしないので、まずは自分で検証してみようということで、自分でマイニングマシーン工場を作ってみることにしました。2018年の8月1日スタートの事業です。
凡そ1年前実践してきた結果がどうなったか、結論的には価格が会わずに頓挫したのですが、マイニング事業自体の仕組みを理解するには凄くいいテストケースになりましたので、概要をシェアしてみたいと思います。
パートナーは高校生のPCオタクの子が一人だけであとは、私と二人で、マイニングマシーン工場の企画から立ち上げを行いました。実際問題それくらい簡単に参入できるのがマイニング事業になります。しかし、検証して調べた範囲は相当マニアックなので、国内で数千万、太陽光事業の代わりにマイニング投資してる人の誰よりも詳しくはなりました(笑)
税制上のメリットや、日本で行うリスク、世界に視点を向けた際に出来ること、今後仮想通貨が上がることがあるという前提で考える人にとっては物凄い効率のいい投資案件になります。やりたいという人がいるのはよくわかります(笑)

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2018年検証当時の状況と現在

当時、世界中の至る所で色々なマイニング工場が作られてまして、日本でもGMO等の大手が参入して話題になってましたね。(参考:HP)
しかし、2018年12月にGMOは特損355億円を出し事業自体は撤退・再構築してます。(参考:記事1、記事2)
これは当たり前すぎる話だったんですが、詳細は後述するとして、今現在私が企画したマイニング工場計画案では、イーサリアム(ETH)=19334円では赤字ということですね。4万円位までになればnet15%くらいで回ります。逆に言えばそれ以上になったらウハウハが続くというわけです。
初期投資額は100万円位、実際問題自分で作るのでどこの製品買うよりも効率いいですし、(GMOの数倍の効率の良さw)もっとも効率の良い場所で電気代を削減しまくってるのでこれでも超効率がいいです。ETHは実際に150,000円になってた時もありましたが、その場合ですとNet年利回りで275%というお化け投資になります。
PC買い足していけばいいだけで、実は複数管理になればなるほど効率が上がる面もあるので、仮にETHが150,000円以上の場合で、複利で考えると6年位で100万の投資が1.5億になるというわけです。
アホくさいけどそうしたことが盛んに言われたのがマイニング事業でした。
これらについての詳細は後述します。
マイニングマシーンの肝は電気代でして、その電気代を最安値で手に入る場所を検討した結果、私の場合はとある国でやる形で上記の利回りになりました。工場の手配もメンテナンスの詳細計画も詰めて作りました。
イーサリアム(ETH)が上がってくれば、再投資して初めてみてもいいかもですね。powからposへの以降も示唆されてますしマイニングが数年後にはできなくなるかもですが、(参考)効率で言えば今の所ETHが良いですしね。
ちなみに豆知識としてpowとposの違いについても説明しておきますね。これはいわゆる新規通貨の発行をどういう基準で発行するかの違いです。
powはいわゆるマイニングのことそのものを言います。計算して取引完了した人に報酬として新規通貨を渡す方法ですね。ビットコインや今のイーサリアムがそうなります。デメリットとして計算を非常に沢山しないといけないのでコストがかかります。posはこれの改善として編み出された新規通貨の発行方法ですでに持っている人に持ってる量に応じて配布する形です。この方式の場合マイニングが必要なくなります。持ってる人が沢山もらえるというシンプルな仕組みになりからですね。
マイニングとは?

ここまで読んでマイニングとは何ですか?という人の為に、簡単にご説明します。
有名なビットコインで説明しましょう。ビットコインは、一定期間ごとに、すべての取引記録を取引台帳に記録しています。過去の内容も含めて全ての整合性を合わせるには膨大な計算量が必要となります。
その計算のリソースを貸してくれる人に、取引を成立させるタイミングで(実際の取引を記録できたタイミング)お礼としてビットコインを発行して渡すのです。計算リソースを貸してくれる人がいるから膨大なデーターの検証を行うことができ、ひいては安全にビットコインの取引が成立するので、ビットコインを代わりに付与してくれるということですね。
なんだか、難しく感じた人もいるかもしれませんが、ザクっと言えば、PCに必要なソフトウェアインストールしてビットコインに自分のPCのリソースを使わせれば報酬として、ビットコインがもらえますよということです。
この作業のことを、ビットコインを採掘するという意味で、マイニングと読んでいます。一言で言えば超ハイスペックマシーンがあればあるほど、マイニングできるビットコインが増えるので、マイニング事業とは乱暴に言えばハイスペックPCを沢山用意するだけのことなのです。
イーサリアムも今後マイニングが出来なくなる予定ですが現時点では可能となっております。(よってイーサリアムをずっとマイニングすると言ってる投資案件は詐欺か説明不足かですね。)
私がやったこともPC作ってとある国に置いて、動かしていくだけという超シンプルな方法です。
また、マイニングにはプールマイニングと個人で行う二種類の方法があります。これは単純で1台のPCしかない場合はまずパワーが足りなくて単独ではマイニングが無理なのです。そのため自分のパソコンのマシンパワーをネット経由で提供することで、そのマシンパワーの大きさに応じて報酬を受け取るマイニング方法がプールマイニングです。
大人数で力を合わせてマイニング報酬を勝ち取り、その貢献度に応じて報酬を分配するという仕組みになっています。
マイニングマシーンに必要なもの

さて、高校生の子一人と事業をスタートさせたということですが、やっていたことは前述の説明の通り、PCを作成しPCのスペックに応じてどれくらいのマイニングをすることができ、どれくらいの収入を生み出すことが出きるのかを検証し、さらにPCを作る費用、そしてPCを動かす費用やメンテナンスする費用について何が最も効率がいいか調べて行ったわけです。
意外に思う人も多いかもしれませんが、実はマイニング自体は少しPCに詳しい人であれば効率は置いておいたとしても、ググれば簡単に出来ます。実際秋葉原で聞き込みした際には色々なマイニングをする人の話を聞くことが出来ました。
2017年のビットコインバブルが起きる前の段階から仕込んでマイニングしていた一定層は大儲けしてましたし、そこから加熱しすぎて材料代が高くなった割には、値段が大幅下落してから、一転大赤字を吐き出す無駄に過剰なスペックのマシーンになってしまい泣く泣くヤフオクで処分した人の話も聞きました。
そこで、マイニングマシーンを作る為に必要なものを聞き取りしてきました。
・グラフィックボード
・マザーボード
・PC電源
・メモリ
・ライザーガード
・OS(windows)
・マイニングソフト(Awesome Miner or NiceHash Miner)
この中で一番大事なのがグラフィックボードでして、PCのマイニング作業の効率に一番影響を与える部分になります。これの種類の中で何が一番効率が良く、さらに安く調達できるかが大切です。
また、マイニング自体は実際にPCを動かしたことがある人ならわかりますが、とんでもない電気容量を使いますし、さらにPC自体がストーブのような高温を出しますので定期的に冷却などのメンテナンスも必要になりまし磨耗した部分がないかのチェック、OSのアップデートなどの作業が必要になります。
そして、何より収支に影響を与えるのが電気代です。ハイスペックのPCをガンガン動かしてマイニングをしていくわけですから、如何に安い電力を探してくるかがとても大切になるわけです。
マイニングマシーンとは?

ちょっとした基礎知識として、マイニングマシーンについて説明していきます。マイニングマシーンには大きく二種類あります。ASICと呼ばれるマイニング専用の機械、あとは私が記述している通りマイニング用のグラフィックボードを備えたPC(GPUマイニングといったりしますね)の二種類です。
ちなみに、GPUとは、Graphics Processing Unitの略称で、画像処理装置(グラフィックボード)を指します。
ASICはマイニングに特化してますので、GPUのマイニングよりはるかに効率がいいです。しかし作成の難易度がかなり高いため、通常は中国などの有名な企業のASICを購入して利用するケースがほとんどです。
こうしたASICは数ヶ月から半年程度は稼いでくれますが、すぐに新しいハイスペックのマシーンが登場していきますので、買い替えが必要になってしまいます。一気に効率が悪くなって使えなくなってしまうからです。加えて、そもそもこれらの最新のASICを作っている企業自体が自分たちでマイニングしてますので、一番いいマシーンは自分たちで使ってるのでお下がりが市場に出るという感じです。
なので、市場に出てきているものは実は、その時点で世界最高峰とはとても言えない代物が出てくるわけです。これに対してGPUはゲームなどにも使われることから、結構どこでも手に入りますし、そこまで頻繁に内容が変わり性能差はつかないので(もちろん数年経てば十分に性能差はつく)ASICよりは汎用性が高いと言われてます。オーバークロックという手法など用いて多少ブーストかけることができたりしますので。発熱が大きくなる点と周波数を上げすぎると故障する原因となるので管理がその分大事になりますが。
グラフィックボードは各国が出してますね。
GIGABYTE 中国
玄人志向 日本
ASUS 台湾
ELSA 恐らくドイツ
ただASICの開発ほどじゃないですがグラフィックボードもどれを選ぶのがもっとも効率的で、どのマイニングソフトと組み合わせが適切かなどはしっかりと検討しなければいけません。
また細かいですが、マイニング始まった後もマイニング自体の効率を整えるために本来はマイニングソフト自体を自作してしまうのが一番効率が良かったりします。そのためには常に各マイニングができる通貨の中でどれがもっとも効率が良いかを判断して、選択していくの必要がありますので、難易度が跳ね上がっていきます。
マイニングの電力検討について

電力が安い場所でマイニングを行えば、高効率で収益を生み出すことが出来ます。では、何故国内ではダメなのかについて説明していきたいと思います。
単純に言えば日本は世界でも有数の電力が高い国なのです。大体20-26円/kWhという値段になります。これですと殆どのマイニング事業が赤字になってしまいます。
ちなみにkwhというのは一時間あたりにかかる電力の消費量(kw)に対する値段です。
では、一体どれくらい高いのかちょっと以下の表をみてください。(他参考)

産業電力では日本はイタリアの次に高い国になります。
家庭用電力ではデンマーク、イタリア、ドイツに次いで高い国になります。
ですので一般家庭の電力他、事業用の電力の契約を取ろうとしても高いものは高いんです。これについては、太陽光発電が儲からず廃棄された太陽光発電施設を利用してマイニング工場を日本で作っている人とも話しましたが、頑張っても11円/kw程度が国内での最安値ということでした。
勿論、国内で様々な工夫をしてマイニング工場を作ったり、マイニングマシーンを作って販売している人たちもいますが、私からすれば効率悪すぎて話にならないケースが多すぎです。これは仕組み上仕方ない部分ではあります。
なので、高効率を求めた場合はそもそも電気料金が死ぬほど安い国、ないし、理由によって電力が余っている国で安い地域を探すということが大事です。
GMOもノルウェーの工場と組んでマイニングをやると言ってたのが水力発電がメインで電気料金が安いからという事情があります。ノルウェーなどは国内で消化する電力以上の電力を水力発電などの自然エネルギーを中心に賄えてますので、余った分を有効活用しようという戦略だったわけです。実際に5円/kwや6円/kwという格安さの国であります。
もう一つ余談があります。ベネズエラが世界で一番安い電力の国になります。そしてベネズエラはハイパーインフレーションを起こしている国なので国民が自国の通貨を信用しておりません。そのため、ビットコインで資産を持ちたいという人が大半です。
では、ベネズエラでやればいいじゃんと思うと思いますが、マイニングマシーンの輸出入を激しく制限してます。加えて、基本ベネズエラではマイニングを行うのに政府の許可が必要になりますしハードルが劇上がりしてます。
そもそもベネズエラのような後進国で電気料金が安いのは国が補填しているケースも多々あり、国民がその安い電力を使ってひたすら資産をビットコインに振り向けていくのは制限ないしコントロールしたいという思いがあります。
また、場所としても治安が悪く遠隔管理だと簡単にPCが盗まれる可能性が高いです。
そこでその他の国を様々な角度から照らして探した結果、台湾なども結構いい線いきましたが、とある国に決めたというわけです。電気代は日本の1/3迄減らせましたし、効率の良い管理体制を作ることも可能になりました。
他に細かいことをいうとネット回線のスピードと安定性、アンペア数や電圧や長時間熱を放出するPCを壊さずに冷却しながら使い続けられる状況の確保、フィンの掃除など何気にマイニングマシーンを維持管理するために必要な要素はあります。
電気系統の設備もしっかり整っていないといけません。モンゴルなどは地域柄寒い地方で電力が安いとはいえ、実はほとんどの設備が老朽化しており、停電が非常に多い国というのは知られていなかったりします。また-20度まで冷えるモンゴルではPC維持するために今度は逆に適切な温度で部屋を管理しておかないとPCが壊れてしまいます。
こういうのは現地の情報を聞き集めて、実態と合わせて、実際に海外で工場ができるかどうかの検討をしっかりと重ねていかないとうまくいかないわけです。
マイニングの利益計算はどう行うの?

どういうスペックのマイニングマシーンが、収益を生み出してくれるのかいまいちわからない。という人のためにマイニングの収益計算の仕方を具体的にここで解説していきます。
実際に自分のPCのハッシュレートがわかっている場合は以下のようなサイトで簡単に採掘できるそれぞれの通貨量がわかります。
ハッシュレートは作ったPCのスペックごとに決まります。これはどういったグラフィックボードを積んでいるのか、その数はどうか、どういう構成でPCを組んでいるのか等の複数の要素で変わってきます。
ハッシュレートとは、マイニングをする際の1秒あたりの計算力、採掘速度のことです。単位は hash/s (セカンド)で、「毎秒 ◯ ハッシュの計算ができる」ことを意味します。ハッシュレートは K (キロ)、M (メガ)、G (ギガ)や T (テラ)などの単位と合わせて使います。キロは 1000、メガは 100 万、ギガは 10 億、テラは 1 兆です。例えば、1Mhash/s の場合、毎秒 100 万回のハッシュ計算ができることを表します。
このハッシュレートというものを自分が作成したPCでだいたいどれくらいあるかを調べて、上記計算サイトに数値を入力することで計算が可能になります。このハッシュレートはwindowsから調べることはできません。GPUの型番とメモリクロック、コアクロックを調べ、該当するGPUのハッシュレートを公式サイトや各種雑誌で調べるのが、遠回りでも一番早いですね。
あとは実際に掘ってみるのが一番確実です。そうすれば自分のPCがどれくらい掘れるのかが数字で出ますので。
ここを理解しておかないと、適当なマイニングマシーンを超高額で売りつけられれ酷い目に合いますので気をつけましょう。
・電気代
・プール手数料
・マイニングソフト手数料 になります。
基本的にはこれらの項目を計算して、費用の算出をしておきましょう。事業計画のシートも作りましたので、それを直接参考にしてもらえれば、理解しやすいと思います。
実際にマシーン組んでみたよ

色々な角度から検証して、マシーンも組んで収支計算も行い、海外の工場も契約し管理体制も出来上がり、さてでは早速スタートしてみようかと考えていた矢先にイーサリアムのさらなる下落と、POSへの移行のニュースが出てしまい、一旦事業はストップせざるを得なくなってしまいました。
ここまでやったから、もうつっ走ろうかなーと思ったのですが、赤字垂れ流しを続けていても仕方ないので撤退を決めた形です。でも検討したり調べたりするのはすごく楽しかったです(笑)
実際に組んでから動かしてみると、色々想定と違うことがおきたりしたのでそれらの修正しながら、形を整えていった形です。
ちなみにこれ1台35万くらいでスペックはGMOのよりも数倍よく、維持管理のための工夫も整っているマシーンになります(笑)ETH自体が35000円越えれば利益出てくる感じですね。
これ多数並べていって、管理は海外の人にお任せで運用していけば不労所得になったんですけどね(笑)
中小企業の経営強化税制で100%償却

ここで、ちょっといきなりですが、中小企業の経営強化税制についてお話しします。
通常マイニングマシーンなどを自分で買うと、何年かに渡って償却しなければならないのに対して、この制度を利用することで一括で償却することができます。平成31年3月31日までの適用ですし他にも条件があります。
収益化を強化する物にも使えますので、活用方法は結構色々使える制度です。
これが、マイニングマシーンの販売の文句として非常によく使われるようになりました。一時期太陽光発電が流行したようにマイニングマシーンの節税方法が流行し、玉石混合のマイニングマシーンが販売されてました。
しかし、ほぼ全てのマシーンで赤字を垂れ流しているのが実態です。ただでさえ仮想通貨の相場が下落していて、かつ、マシーン作成の手数料が大幅に乗ったマシーンで誰が稼げるのでしょうか?
最近では電力消費量を大幅に下げるマシーンなどもできて特集されたりしてます。今後仮想通貨が上がるのであれば、マイニングを人生を変えるインパクトのある投資になる可能性は十分にあると思います。
最後に・・・

私が組んだPCに興味ありますか?
これ作成してPC自体を販売してもいいよなーと思ったんですが、結局市況が悪くなって挫折してしまったのですが、事業計画も作りましたし、マシーンも高校生の子と組んでも用意できるような形で構成も考えましたし、もし今後イーサリアムや他の通貨が上がると考えているのであれば私が組んだ海外の工場との提携スキームはかなり面白いと思います。
今現在は赤字なので出来ませんが、今後上昇すれば大幅な利回りは見込めます。興味があればですが計画と具体的な内容を2980円でお渡しします。
・ETH=4万円でNet年利回り15% ETH=15万でNet年利回り275%
・もっとも効率の良いスペックのマシーンを組むために必要な素材の解説
・一般人でも組めるPCでマイニングマシーンが作れるやり方を公開
(自分でやりたくない人は、委託方法も解説 ※別費用要)
・PC管理、メンテナンス、温度管理他マイニングマシーン管理のノウハウが詰まった工場紹介
・電気代最安値を取れる理由を公開
具体的にどんな事業計画で、どんなスペックのマシーンで、どこの工場に置いてどうやって管理していくか等具体的に詰めた内容を全て公開してます。
https://note.mu/matius/n/n899e8301b815
かなり時間かけて調べた内容のアウトプットですので、興味ある人には実際にやらなくても学びは相当深いと思いますし、必ず満足していただける内容かなと。逆にちょっと難しいので、興味がない人にはマニアックと感じてしまうかもしれません。できるだけ、シンプルには買いてますけど、一応事業計画ですし。
興味ある方は参考にしてみてください。